第50期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦（朝日新聞社主催）は26日、許家元（きょかげん）九段が村川大介九段に165手までで黒番中押し勝ちし、リーグスコアを4勝2敗とし、残留に向けて大きく前進した。村川は1勝5敗となり、残留は極めて厳しくなった。
許らしい、深い読みに裏付けられた強手を連発。一つ間違えれば優劣が瞬時にひっくり返る難戦をものにした。
現在5戦全勝の井山裕太王座、5勝1敗の福岡航太朗七段に敗れ、挑戦者争いに後れを取ってしまったが、1勝2敗からの3連勝で巻き返している。まだわずかながら挑戦の可能性を残し、残るリーグ戦2局に臨む。
次戦の6月ラウンドの相手は広瀬優一七段（現在2勝3敗）。村川は6月が手空きで、次戦は7月のセミファイナルラウンドで、同じく広瀬とぶつかる。
